自社開発ならではの大変さ

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もちろん自社開発ならではの苦労もある

もちろん自社開発ならではの苦労もある

自社開発だからこその難しさ

「残業が少ない」「ヒットしたら恩恵が受けられる」と良いこと尽くしのように思われるかもしれませんが、自社開発だからこその難しさや大変さもあります。
受託開発は1つの工程を順番にこなしていく「ウォーターフォール方式」を採用しているところが多いのですが、それは納期が決まっていて、途中で仕様を変更することもなく、綿密な計画を立てて実行できるからです。
それに対し、自社開発は「アジャイル」と呼ばれる開発手法を採用するところがほとんどです。アジャイル開発は大きな単位でシステムを区切るのではなく、小規模な機能の開発・リリースをスピーディーに繰り返し、最終的なシステムを完成させます。ウォーターフォール型と比べて開発期間を短縮することができますが、慣れるまでは全体像の把握や進捗管理が難しく感じるかもしれません。開発手法が異なるので、受託開発から自社開発に転職した当初は戸惑うことの方が多いでしょう。

リリースしてもコストを回収できる保証はない

システムやサービスをリリースし、それが軌道に乗っていても継続的に利益を出すかどうかは別問題です。「スタートアップ企業の9割が失敗する」と言われていますが、それは市場のニーズを掴み、価値あるサービスを提供することが難しいからなんですね。
受託開発もプロジェクトが失敗して赤字になることもありますが、基本的にはきちんと作って納品すれば費用はもらえます。「開発してリリースしたのにコストが全く回収できない」なんてことはありません。
自社開発はリリースしたシステムやサービスがヒットしないまま終わってしまうと、開発やプロモーションにかけたコストが回収できません。そのため、安定した収益を上げられるようになるまで、受託開発案件を並行して進める企業もあるようです。

ニーズがないものもある

受託開発はクライアントから依頼を受けて開発するので、「絶対に必要なシステムを開発している」と言えます。よほど使い勝手が悪いものでなければクライアントから感謝されるので、納期がタイトで大変なことも多いんですが、「やって良かった」と感じる瞬間が必ずあります。ですが、自社開発はいくらお金や時間をかけて作っても、ニーズがなければ採用されません。エンジニアとして作りたいものを作れるのはとても魅力的ですが、「ユーザーに必要とされているもの」ではない可能性もあるんです。

自分で判断しなければならない

ゴールや正解が明確に示されていないので、常に自分自身で判断していかなければなりません。過去の実績やデータなど、様々な要素を加味して判断していきますが、「当たるかどうか」「ユーザーがどう感じるか」を常に予測・予想し、すべてを自分たちで判断するのは大変です。受託業開発はクライアントと一緒に決めた要件が正解で、提案や要望をすることはあってもクライアントが決めたこと以上のものはありません。自分で開拓し判断するのは思っている以上に大変ですよ。