転職活動は自分の強みを活かせる企業選びがポイント!
IT企業は残業時間が長いとよく聞きますよね。本当のところはどうなのでしょうか?自社開発と受託開発、それぞれの労働時間について見ていきましょう。
自社開発は自分で納期を決められるので、比較的労働時間の融通が利きやすい傾向があります。特に大企業は規則がしっかりしているので残業時間もそこまで多くありません。ただし、何か問題が発生したらすぐに対応しなければならないので、その場合は緊急的に出社したり、リモートワークが発生したりします。それに、急成長中のスタートアップ企業やベンチャー企業は社員の数が少ないので、どうしても1人あたりの仕事量が多くなりがちです。場合によっては1人で開発からテストまで担当することもあり、納期に間に合わせるために残業になることも少なくありません。
一方、受託開発は担当するプロジェクトによって作業負荷が大きく変わります。納期まで時間がそれなりにある案件を担当する場合はそこまで作業量は多くないので比較的スケジュールに余裕がありますが、納期が非常に短い案件を担当する場合は間に合わせるためにかなり激務になります。特に下請け業者にその傾向が強く、常に終電で帰るような、いわゆる「デスマーチ」に陥ってしまうことも少なくありません。1つのタスクをこなしても次から次へと新たなタスクがくるので休む暇がないんですね。長時間の残業や休日出勤が多くなってしまい、肉体的にも精神的にも追い込まれてしまいます。受託開発の現場ではこのようなデスマーチが頻繁に起こっていて、「残業や休日出勤は当たり前」というエンジニアもたくさんいます。
また、受託開発を受注するために「納期の早さ」という点で他社との差別化を図っている企業もあります。その場合は納期やスケジュールにあまり余裕がないので、残業が必須になってしまいます。すべての案件がそうだというわけではありませんが、残業ありきでスケジュールが組まれているものも少なからずあるんですね。
残業時間だけを見比べると自社開発の方が働きやすいと思われるかもしれませんが、すべての企業がそうだとは限りません。比較的柔軟に対応できるとはいえ、そもそも人手が不足していれば勤務時間内に業務を終わらせるのが難しくなります。「残業しなければ間に合わない!」という状況になってしまうんですね。逆に、受託開発でも人材が豊富であれば作業を振り分けることができるので、残業する必要がない場合もあります。結局は企業次第、というところでしょう。転職を考えている人はその点もきちんと踏まえた上でどうするのか考えるようにしてくださいね。