受託開発という働き方のメリットやデメリットはどうなの?

自社開発エンジニアになろう!

受託開発のメリット・デメリットは?

受託開発のメリット・デメリットは?

主にメリットは3つある

自社開発と受託開発は、何かと異なることが多く、比較するうえでいろいろな事情を知り、総合的に判断する必要があります。その点、メリットを比べてみることで、エンジニアとしてどんな働き方ができるのかをイメージしやすくなるのではないでしょうか。ここでは、受託開発の場合はどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。
受託開発には、主に3つのメリットがあります。その1つとして挙げられるのが、幅広い知識や技術を得られること。というのも、受託開発の場合、その多くが1社に限定した受注ではなく、いくつかの企業から発注を受けるからです。当然ながら、複数の企業から受けた開発内容は異なり、使用する開発言語や技術もそれぞれ違います。そのため、エンジニアにとっては受託開発の案件ごとに異なる知識や技術に触れる機会があり、仕事を通して多様なスキルが身につくでしょう。また、クライアントとの関わりもあることで、外部との接し方や交渉、調整、コミュニケーションといったスキルも磨ける魅力があります。
そして、複数の企業から受注する受託開発の特性により、さまざまな業界や企業との関係性を構築できるのもメリットです。IT業界では、人脈形成が非常に重要となってきます。転職するにしろ、いずれフリーランスに転身するにしろ、先々ビジネスパートナーとしてお互いに必要とすることがあるかもしれません。そのときに強みとなるのが、IT業界内でのつながりです。多方面で人脈づくりをしやすいことは、メリットとして大きいでしょう。
さらに、受託開発は自社で作業を行うため、慣れた環境で仕事ができるのもメリットの1つです。勝手がわかる職場環境に身を置き、なおかつさまざまな企業の案件に携わり、エンジニアとして着実に経験を積めます。

デメリットも知ろう

一方で、受託開発にはデメリットも当然ながら存在します。たとえば、クライアントファーストの傾向があり、開発の自由度が下がることが挙げられます。開発する中で、プロとしての目線で改善案を提出したとしても、クライアントの意見や要望を最優先しなければならず、苦労することも。開発中の仕様変更による設計のやり直しが発生したり、せっかく開発した箇所も不要となったり、クライアントの希望通りのものを仕上げるために多くの時間を費やすこともあります。
また、短い納期が設定されていることが多く、その場合はタイトなスケジュールが組まれる傾向にあるでしょう。納期に合わせるために時間外労働を余儀なくされることもあり、厳しい状況があることを理解しておく必要があります。
そして、自社開発とは異なるのが、製品が市場でヒットしても個人には特別に収入で還元されるといったリターンがないことです。そのほか、受託開発の場合は比較的に古い技術や既存システム関連の案件が多いため、新しい技術を身につけにくいというデメリットもあります。
自社開発と受託開発には、それぞれ良し悪しがあり、どちらの働き方も企業次第で働きやすさは異なるため、転職する際には企業にもしっかり目を向けて判断してくださいね。