転職活動は自分の強みを活かせる企業選びがポイント!
自社開発企業への転職は、受託開発企業への転職に比べてある程度高いスキルがなければ難しいでしょう。各工程を細かく厳密に管理する受託開発とは異なり、自社開発はある程度仕様が決まった段階でコンテンツ制作に着手することになるからです。そのため、自社開発エンジニアは途中の変更や軌道修正に的確に対応できるスキルや、市場の変化に迅速に対応できるスキルが必須ですよ。プロセスやルールに沿って開発を進めるのではなく、自らプロジェクトを遂行できる人材が求められています。
また、自社開発企業は人気があり、競争率は高めです。転職を成功させるためには一定以上のスキルを持ち、即戦力として活躍できることをアピールしなければなりません。基本的なITスキルはもちろん、ゲーム開発ならCやC++、Web系サービスならHTMLやCSSなどのマークアップ言語やJavaScript、システム開発ならJavaやRuby、Pythonなど、それぞれの現場に必要な知識があることを採用担当者に伝えましょう。
自社開発企業なら比較的自由に仕事ができ、やりがいもあると考える人も多いのではないでしょうか?ですが、実際はそうとは言い切れません。特に大企業は部門が細分化されていることが多く、特定の分野の技術しか使わないケースもあり、習得できるスキルが偏りがちです。また、スタートアップ企業やベンチャー企業は裁量権は大きいものの、予算がそこまでないので思うように仕事ができないこともあります。企業によっては独自の社内フレームワークを使用していることもあり、その場合は社外に出るとスキルがまったく通用しなくなるので注意が必要です。
「自社開発企業=好きなように仕事ができる」と思っていると失敗してしまいますよ。思っているほど仕事の振り幅はそこまで多くありません。
クライアントから依頼を受けてシステムやサービスを開発する受託開発は元請け企業や下請け企業など複数の企業が共同でプロジェクトを進めていきます。客先で仕事をすることもあるので自然と人脈が広がりますが、自社開発は社内だけで仕事が完結するので、人脈を広げようにも限界があります。一緒に仕事をするのは自社の社員だけなので、それ以上は広がりようがないんです。
ただでさえ、エンジニアは人間関係が希薄になりがちだと言われていますよね。自社開発エンジニアとして働くならより積極的に社外の人とコミュニケーションを取るようにしなければなりませんよ。